‘일산 군부대에 백린탄 저장돼 있다’의 일어 번역문.2009/02/03 181
‘일산 군부대에 백린탄 저장돼 있다’의 일어 번역문입니다. 나가사키의 기무라선생님께서 일본에 알리기 위해 번역했다며 보내오셨습니다.
イルサンの軍部隊に白燐弾が貯蔵されている
-イスラエルのガザ地区攻撃に使われ非難論争を引き起こしている白燐弾―
統一ニュース2009.1.9 李時雨(イシウ)
タイムズの英国オンライン版によると、イスラエルがガザ地区を攻撃する過程で白燐弾を使用したという論争が起きている。(1) このような中で韓国にも京畿道のイルサンに白燐弾(焼夷弾)が貯蔵されていることが国防部の公式資料により確認された。
1995年サラエボで反乱軍が白燐弾を使用したという疑惑を根拠にして米国がユーゴの内戦に介入した時非難が上がり、米国がイラク戦争期間中ファルージャを攻撃する過程で米軍が白燐弾を使ったという疑いがイタリアの放送により提起され、米国防部はこれを積極的には否定せず、大きな非難を浴び、今回が3番目である。(2)
白燐弾がこのように非難されてきたのは、それが国際化学兵器禁止条約で使用禁止されている危険物質目録に該当するものではないが、特定通常兵器使用禁止条約第3議定書に抵触する幾つかの基準があり、何よりも兵器自体が非人道的で大量殺傷につながる特性のためである。
国防部は本人(イシウ)の国家保安法事件と関連するソウル地方検察庁検事長(公安第1部長)の要求に従い2007年6月28日国防部弾薬チーム長の趙○○少佐が作成した国防部長官が決裁した文書‘弾薬庫表示記号解説及び設置現況’を検察に提出した。(3) この資料は李○○検事を通じて被告人と弁護団に伝達され、法廷で傍聴人に対する特別な保安処置もなく、公開的に引用された。従ってこれは公開可能な資料であることが証明されている。
上記の証拠記録によれば、‘韓国軍は化学作用剤、危険記号1‐1級に該当する神経あるいは泡沫作用剤化学弾/ 化学兵器は保有しておらず、危険記号1‐2級以下だけ保有’(4)していることを明らかにし、実際にサリンガスやマスタードガスのような神経剤化学弾を除外したその他の種類の化学兵器を保有していることを間接的に確認している。又危険記号1‐2級以下に該当する白燐弾も化学弾/ 化学兵器と規定していることを知ることができる。韓国軍の弾薬管理基準は米軍の弾薬管理に関する野戦教範を大略そのまま従っていて、上記の証拠記録でも同一であることが確認される。
<絵1>米軍弾薬庫管理野戦教範に出ている完全保護の化学危険記号の規定。赤、青、白色で区分されていることを示す。(5)
白燐弾の保管を意味する弾薬庫の表示は青色の地に丸い表示板で対生物化学戦全身防御服を着た姿をしている。いわゆる完全保護衣セットの表示で、この保護衣は色により3種類に分類されている。赤、黄、白色だ。赤色の完全保護衣セットは危険記号1‐1級で、神経剤系統、黄色の完全保護衣セットは危険記号1‐2級で無能化作用剤、暴動鎮圧剤等であり、白色の完全保護衣セットは危険記号1‐3級でほぼ白燐弾の保管を意味している表示である。
<写真1>弾薬庫の入り口に描かれた火災危険の表示と化学品危険の表示で、左側の数字は火災危険表示で、中央と右側は火災危険表示である。中央の黄色の完全保護衣表示はポスゲン、ルイサイト等の化学兵器に該当する表示である。(6)
法廷で検事が指摘したように、白色の完全保護衣表示は韓国軍部隊の弾薬庫でよく見られる。そして併せて、これは特に問題になるものでないという認識が形成されている。実際に米国の白燐弾使用の疑惑が起こるたびに、耳にする理論は白燐弾が化学兵器禁止条約に抵触しないということ、米軍と米国の同盟軍は人体に無害な煙幕用白燐弾だけを使用しているということだ。(7)
煙幕用白燐弾とは異なり、焼夷用白燐弾はなるべくその保有事実に関しての言及を避けてきたというのが白燐焼夷弾を保有している国の傾向であった。これは白燐煙幕弾とは異なり、白燐焼夷弾の危険性と非人道性が大きな非難論争を引き起こしてきた主題であったからだ。国防部が検察に提示した下の証拠記録の写真資料によると、京畿道イルサンの軍部隊に白燐焼夷弾が保管されていることが確認できる。
<写真2>検察が提出した証拠記録で弾薬庫危険表示と白燐焼夷弾の貯蔵事実が確認できる。写真の下の日付によると2007年3月14日現在、白燐焼夷弾が保管されていることが分かる。(8)
検察が提出した上の証拠記録は主に江原道と京畿道地域の軍部隊弾薬庫を軍人が直接撮影したもので、白燐弾の場合には主に‘白燐煙幕弾’と表示されているものが大部分であるが、上の写真のように京畿道イルサンの上記部隊には‘白燐焼夷弾’と例外的に表示されている。
上記で確認される韓国軍の白燐焼夷弾の貯蔵は「米軍とその同盟軍は白燐煙幕弾だけを使用する」という、これまでの米軍の主張とは異なり注目される。
白燐弾と関連した米軍の主張が「煙幕や照明としてだけ使用した」から、「白燐焼夷弾も対人用として使用することは可能だ」と正面突破を企て、それを公式化しようとしている趨勢(9)を見せていることを勘案すると、白燐弾問題を真剣に考える段階に入りつつあるという指摘に耳を傾ける必要がある。
武器統制協約での論争
多くの国は白燐弾が化学武器と規定されているにも拘わらず、化学兵器禁止条約(CWC: Chemical Weapons Convention)の定義によれば、暴動鎮圧剤、煙幕、照明弾等と共にナパーム弾や白燐弾等も化学作用剤として看做されなければ、これらの使用も不法ではないとなっている。このような条文の盲点が利用されたため、化学兵器禁止条約自体がむしろ化学兵器使用の合法性を巧妙に助長してきたと非難されてきた。ロシアが2002年モスクワ文化劇場に侵入したチェチェンの反乱軍を鎮圧する過程で使用したフェンタニル(10)の場合がそうであり、米国がパルージャ攻撃時に使用した白燐弾がそうである。
米軍の教材には白燐弾を人間に使うことに関する矛盾した内容が書かれている。1949年ジュネーブ協約を尊重し、これらの兵器が‘不必要な苦痛(unnecessary suffering)’をもたらす方法を使用してはならないと警告した野戦教範27-10(Rule of Land Warfare FM27-10)(11)の36項が米国政策の指針として存在している。(12) しかしながら、同じ野戦教範には「火炎を利用する兵器が必要な時は、目標物に使用することは国際法上では不法ではない」と記述されている。
これとは異なり軍事教材であるST100-3 Battle Book(13)のホート レブンワース(Fort Leavenworth)には「対人目標に白燐弾を使用することは地上交戦規則に対立する」と出ている。(14) 他の野戦教範(FM3-06.11)にも白燐弾を人に使用する問題は2005年当時まで、論争になっていた。(15)
このような混沌、曖昧さは1991年フセインが使用した白燐弾と、1995年セルビア反乱軍が使用した白燐弾については化学兵器として規定し、攻撃の名分にしたが、2002年米国がパルージャ攻撃時に使用した白燐弾については化学兵器ではないと釈明し、免罪の手段とした二重の基準を生みだす原因となった。
白燐弾の有害性
確かなことは、白燐弾が化学兵器であるかないかの定義に関係なく、その有毒性については誰もが認めているという点である。白燐弾はどんな有害性があるのか?
白燐弾が爆発すると風向きにより白燐の粉末が四方に散乱したり、扱い不注意で漏出したり、或は自然災害等の不可抗力の状況で薬莢から漏れ出したりする。こんな時、白燐が細胞組織に深く入ったり、煙を深く吸い込んだり、摂取したりする3通りの場合で死亡者が発生する。どの場合も過度に曝されることは致命的である。白燐はごく少量でも人体に2~3度の火傷を誘発する。
更に燐(phosphorus)は火傷を負った部分から体内に吸収され、結果的には肝臓、心臓、腎臓等多様な臓器に損傷を与えるため、死亡する危険性も大だ。燐は酸素がなかったり、それ自体が完全に消滅しない限り燃焼するため骨の中まで猛烈に燃え続け、従って白燐兵器に人が曝されることは極めて危険なことだ。
白燐自体が有毒な劇薬で壊疽を引き起こす物質でもある。焼夷弾の爆撃から生き残ったドイツ人達の証言によると、「白燐弾はぴんぴんという奇妙な音を立てながら投下されると犠牲者の体にくっ付き、全て燃えるまで消えず、水の中に入っても、また外に出た途端燃えだす」と言われる。ファルージャでも被害者の骨の中まで燃え続ける傷跡を見て、白燐弾の使用に対する疑問を提起した。
白燐焼夷弾は勿論、白燐煙幕弾も保管をする場合必ず縦に積むことを原則としている。横に積み上げて、ごく少量の白燐粉末でも漏れるなら、途方もない火災と同時に大量の人命被害を引き起こすためである。このような特性のため白燐弾は高爆弾(high explosive shell)より威力のある対人攻撃兵器として今も使われている。しかしながら、どんなに注意をしても人間の注意力と管理能力には限界がある。集中豪雨などで弾薬庫が崩壊し、白燐弾が流失する場合にはなす術がない。(16)
<写真3>集中豪雨等により強固な弾薬庫が瞬く間に崩壊し、数百発の各種の弾薬が河川等に流失すれば完全な回収はほぼ不可能である。(17)
白燐煙幕弾
白燐煙幕弾といっても問題が全然ないということではない。白燐煙幕弾と焼夷弾について上の証拠記録には次のように書かれている。(18)
○白燐煙幕弾
1.標的に衝突すると信管の作用で弾頭が破裂し、白燐を分散させる。白燐は大気に曝されると、燃焼しながら濃い白色の煙を発するので、主に煙幕障壁や標的指示のために使われる。
2.煙幕障壁及び焼夷効果を発揮するためには弾頭の外側は高爆弾と同様で、内部には白燐を充填している弾薬。
○白燐焼夷弾
白燐を充填している焼夷用の弾薬
上の記録によれば、白燐煙幕弾は焼夷効果を持っていることを認めている。そして白燐煙幕弾と白燐焼
夷弾の間には特別な違いが見つからない。実際にはどんな違いがあるのか?
焼夷弾と煙幕弾の違いは内部に入れられる燐により差異により生ずる。煙幕弾は短時間の内に多くの
酸化物(五酸化燐)を作らなければならないため、反応しやすいように粉末状に作られた燐が入れられる。
焼夷弾は火の付いた燐が広い範囲に広がり、長い間燃焼しなければならないので煙幕弾の粉末よりずっと
大きな燐の塊を使用する。白燐煙幕弾はどんなに煙幕弾という名前を付けていたとしても、燐が含まれて
いることだけでも危険である。実際には白燐煙幕弾は焼夷弾としても使われた。ベトナム戦当時よく使わ
れたウィリー・ピート(Willy Pete)は白燐煙幕弾兼焼夷弾であったし、その他の白燐煙幕弾もとても近
い距離の敵兵を焼いた。現在でも砲兵部隊では白燐煙幕弾で火を付けることができることを知っていて、
白燐煙幕弾=焼夷弾と理解している。砲兵が支援している時、目標地域が可燃物で覆われていれば、白燐
煙幕弾で砲撃し、火を付けることができるのだ。(19)
1995年サラエボでの白燐弾使用の非難論争時、国連軍のスポークスマンであるケリー カワード中佐は、
「北大西洋洋条約機構側としては、白燐弾を煙幕を張るため使いはするが、燃焼性があるので破壊目的に
も使われる」と発言した。(20)
2004年イラクのファルージャ攻撃の後、白燐弾使用疑惑が続くと米軍報道スポークスマンであるバリー
べナブル(Lt.Col. Barry Venable)中佐も目標物を表示したり、陣地を隠蔽するために白燐弾を時々使用して
いるが、ファルージャでは敵の戦闘員に対して度々焼夷弾として使用したと発言し、非難論争を増幅した。
時々軍人達は白燐煙幕手榴弾(white phosphorous smoke grenade)を白色煙幕弾(white smoke grade)
と読み違え投擲し、ひどい負傷を追う場合が発生する。(21) 白燐弾は、焼夷弾でも煙幕弾でも戦時だけで
なく、平時の訓練や保管、取り扱い過程で災害をもたらす武器であるということだ。
米国を始めとする白燐弾の保有国は、ジュネーブ条約の曖昧な条項のせいで避けて通ることができ、化
学兵器禁止条約は化学兵器記録から白燐弾が除外されているので避けて通ることができ、焼夷性兵器を扱
う特定通常兵器使用禁止条約第3議定書には、それに加入せずに避けてすり抜けるのだ。にも拘らず、問
題になると、白燐煙幕弾を使っただけで、白燐焼夷弾は使ってないと主張し、言い逃れるのだ。
問題が起きていて、問題が起きる可能性も十分予見できるのに、法に抵触しないという理由でこれら全
てを無視することはできなことだ。現実の問題を解決するために法が存在しなければならないからだ。イ
ルサンの軍部隊に保管中の白燐焼夷弾に対する真剣な議論を始める必要があるのも、このためである。
―――――
(注)
1) 又タイムズはイスラエル陸軍がガザ地区の外郭を攻撃する時、軍部隊の前進を隠蔽するために濃い白色の煙をまき散らす白燐弾を打ち上げる場面が目撃したと伝えている。軍事専門家であるチャールズ・ヘイマン前英国陸軍少佐は‘白燐弾は恐怖の兵器’であり「白燐弾の破片が落ちれば人間の皮膚を焼くことになる」と警告している。
(http://www/timesonline.co.uk/tol/news/world/middle_east/article5447590.ece)
1949年ジュネーブ条約は民間人の居住地区では白燐弾の使用を禁止するよう規定している。カザ地区は世界で最も人口密度が高い地域の一つであり、イスラエル軍が白燐弾を使用したかどうかについて激しい非難論争が起きている。
2) 機密解除になった米国情報報告書には、1991年2月フセインがクルト族の蜂起時、白燐を使用したしたのではないかという非難が記載されている。
3) ソウル地方検察庁、事件番号2007 刑事事件第48035号、証拠記録p16829~16837
4) 上の証拠記録p16831
5) http://www.army.mil/usapa/epubs/pdf/p385_64.pdf
6) http://www.tongilnews.com/news/articleView.html?idxno=43541
7) ‘イスラム オンライン’ウェッブサイトは2004年11月10日「米軍がファルージャの抵抗勢力に対して大規模攻撃をした時、化学兵器と毒ガスを使用することが知られているが、1988年サダム・フセインがクルト族を窒息死させたというおぞましい噂を思い出させること」という文を記載した。これについて、米国政府は同年12月このような内容を含む報道を公式に否認しながら、ウェッブサイトを通して「米軍は禁止されている燐爆弾をファルージャで使用したと一部の記事は主張しているが、燐光性爆弾は禁止されてはなく」そして「米軍は殺傷用ではなく、照明用としてファルージャではまれに使用した」と弁明した。連合1995.5.25; ラジオコリア2005.11.17 英国のジョン・リード国防長官も白燐を自国軍の保護用煙幕を張るため使用したと発言した。
8) ソウル地検 事件番号2007 刑事事件第48035号 証拠記録p16834
9) http://gall.dcinside.com/list.php?id=arm&no=26447 参照
10) 連合ニュース、2002.11.05 国際社会はロシア特殊部隊が使用した正体不明のガスについて疑問を表明した。それによると、幻覚剤であるBZ又は有機燐成分の神経ガスの可能性が高いという意見が提起された。このような国際社会の圧力が激しくなると、10月30日ユーリ・シェブチェンコ ロシア保健長官は「このガスが外科の手術に使用される‘フェンタニル(fentanyl)’ 成分の麻酔ガス」と言い、「化学兵器条約に違反しない」と付け加え西洋社会の疑惑を一蹴した。フェンタニルは1950年代に開発され、その評価はヘロインより80~100倍で、モルヒネより200倍以上の強力なものとして知られている。
11) http://www.globalsecurity.org/military/library/policy/army/fm/27-10/Ch2.htm
12) http://www.globalsecurity.org/military/systems/munitions/incediary-legal.htm
何をして国家が使用を中止しなければならない‘不必要な苦痛’をもたらす兵器というのか? 不必要な苦痛をもたらす兵器、推進剤あるいは自然物質の配置を禁止する1907年10月18日陸戦法規を継承するヘイグ条約4の付録23条に兵器の合法性と関連する主な条項が含まれている。いくつかの戦争条約には‘不必要な苦痛’という単語が、‘過度な傷害(superfluous injure)’より多く使用されている。しかしながら、これらの単語は同意語とみなされる。過度な傷害や不必要な苦痛をもたらすための兵器等の配置禁止を宣言した1949年8月12日のジュネーブ条約第1議定書に追加された1977年の35条2項は、このことを強調するための事であった。米国が第1議定書の当事国でなかったけれども、米国の官僚たちは国際慣習法の成文化されたものと全ての国家に対して拘束力を持つ第1議定書35条3項の内容を主張してきた。国際法の中で、‘不必要な苦痛’と‘過度な傷害’は正式には定義されてない。
13) 米国指揮官幕僚大学(Command and General Staff College)で出版されている軍事教材
14) http://en.wikipedia.org/wiki/White_Phosphorous
15) FM3-06.11 Appendix F;
http://atiam.train.army.mil ; http://en.wikipedia.org/wiki/White_Phosphorous
16) 連合ニュース 1998.8.10
17) イビョンヘ、イガンポク、ユンチョンソク、弾薬貯蔵1 陸軍総合軍需学校
図書出版ゴールド2004、p60
18) ソウル地検 事件番号2007 刑事事件第48035 証拠記録p16837
19) 2003/02/03 (17:25) 国防韓国 記事番号:6613
20) 国民日報 1955.5.25
21) http://blog.empas.com/lastcreater/11335052 参照